× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 「…おぉー」 「ほー…」 「にょー…」 林檎、一箱、食いきれん。 無理だよなぁ、これ。 福島にいる麻多の家から一箱送られてきた。 「食いきれんっつーに、なーんで送ってくるかね?」 夜月は目に付いた林檎を一つ、へたを摘んで持ち上げ見上げる。 「今年は去年より質がいいそうだぞ。電話で相当いい声してたぞ」 依はダンボールから一つ一つ、丁寧に畳の上に林檎を鎮座させる。 「林檎、いっぱいだね。お新香も、洋梨もある」 依夜は物珍しそうにダンボールの中で静まっている、紅い宝石と黄色の延べ棒、果実の女王を見つめる。 「…どうしろっての。この、10箱の林檎。流石に姉様だけじゃ食いきれんだろうに」 「…が、頑張れば、い、行けなくも…ない・・・か、も…?」 明後日の方向を見つつ、夜月の視線から目を逸らす依。明らか食いきれないのが丸分かりである。 何を考えたのか、依夜が林檎を数個持って外に出て行く。 その手にはバケツ。バケツの中にはスコップ、熊手、手袋…よくわからないがペットボトルまである。 それを察したのか、急いで夜月が止めに入る。 「ストップストップストーップ!!それで何しようって!?え?ちょっと待って!?」 「林檎の樹作ったらお姉ちゃん喜ぶかなって!」 「あ、それはいい……って、林檎の樹は林檎からならないぞ!林檎の種からなるんだぞ!」 それも違うと思います姉さん。 「という訳で?俺が森猫にお裾分けに行きます。多分何か作ってくれそうだから」 ダンボール一箱分を担ぐようにして持って、依と依夜が正座してる前に仁王立ちで立つ。 二人してむー、とむくれている訳だが、夜月は対して気にしていない。気にしたら負け。 「さて、これをどうやって消費しようかね」 夜月の前にはダンボール3箱分の林檎。どうやって消費しよう。 そのまま食べるも良し、料理してケーキやジャムやジュースにするも良し。 握り潰して体力測定するのもいいが、その時に出た果汁、残った実はちゃんと食べよう。 大量にあるから、ロシアンルーレットとかするのもいいかも。 ただし、お遊びなどで林檎を残したりはしないようにしよう。お姉ちゃんに怒られるぞ。 これは隠れ家「森猫」の団員・友好メンバーに依頼された任務だと思うといい。 どうやって攻略し、楽しむかは君等次第。 これに挑むかどうか。それも君等次第だ。 (こんな感じです。ギャグ系が多くなるかと。 でも心情系も書けなくはないよ!…あんまり書かないだけで! これをやるかどうかは決まってませんが、「こんなの書くんだー」程度に思っていただければ。) PR この記事にコメントする
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