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TW2の麻多さん家の日記帳だったもの。 TW4の目黒さんとか麻多ちゃんとか花楯くんのあれこれ。
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※ちょっぴりホラー。闇夜組もちょっぴり。


酷い倦怠感と息苦しさに襲われ、恐る恐る目を開けた。
自分の腹の上で誰かが乗っかり、自分の首を絞めているじゃあないか。
誰、と言うにも首を絞められる感覚で声も出ず呼吸だけが通り抜ける。
金縛り、と思った時点で体は指くらいしか動かなくて唸ることしか出来ず。
腹の上に乗っている誰かを幻覚か、と思っても恐らくこれはゴーストとかの類。
イグニッションができるならもうとっくにできてるんだろうからこれはゴーストとは違う霊だ。
「断末魔の瞳」で視る前に、




ハッとして起きれば呼吸は乱れて朝を迎えた。
朝と言うには微妙な時間だが、それでも時刻は5時だった。
布団から出て、縁側に座って上りかけた太陽を見る。
「…あれは誰だったんだろうね?」
イグニッションカードにいるケットシー・ガンナーの海に語りかけても何も返って来ない。
当然だ。使役ゴーストは人の言葉を理解することができても、人の言葉を話さない。
ましてやイグニッションしなければ使役ゴーストは出てこれず、ただのカードに描かれた猫であるのだ。

「何独り言を言ってるんだ、気持ち悪い」
よく似た顔がこっちに話しかけてきた。
そうだ、最近目が覚めたとかいう妾の子だ。
確かそいつはナイトメア適合者だった気がする。
「…おりたんさ、俺に嫌がらせとかしてないよね?」
「何でお前に嫌がらせになんてしなきゃいけないんだ」
「俺の苦しんでる顔が見たいとかそんなん?」
「それを見たいが為にわざわざ俺がそんなことすると思うか?」
しないだろうな、と思ってくすくす笑ってみた。
憎まれ口を叩いてくれても結局は伊檻はそんなことしない。
外見も似ているが中身はもっと似ているから殺すならとっくに殺してるだろうから。
「いや、なんか夢と現実がわかんないようなものを見てね散々苦しめられたから何かなって」
おりたんがやらかしたのかな、って思っただけだよと呟けば伊檻から馬鹿にされたような言葉が返ってくる。
「とうとう現実と夢の区別もつかなくなってきやがったか、ご愁傷様」
「おりたん、この首の跡見てどー思うよ」
おちゃらけたいつもの声ではなく、トーンを落としてしんみりとした声で言う。
くっきりとした細い、指の跡。触ってでもわかる、跡。

「俺何か怨まれるようなことしたかなおりたん」
「てめぇの犯した罪の数でも数えてろ馬鹿」


「…本当、だからこの家は好きになれそうでなれないよ」

ここで死んだ人いるなんて訳有り物件すぎて眠れやしない。



背後の見た夢の内容がこんなんだった。

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