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「あのね、お姉ちゃんの血って蜂蜜ってずっと思ってたの」
「どうしてそうなった」 「だってね、お姉ちゃんの体っていっつも甘い匂いがするのよ、香水とか付けてないくせに」 「シャンプーとか石鹸の匂いじゃないの?」 「ううん違うの、林檎の匂いなの」 「林檎でも食ったんじゃねえの」 「夏場に林檎なんてないのよ」 「アップルパイじゃないの」 「それこそ林檎の女王に相応しいくらい甘くて危ないそんな匂い」 「おいおい、俺は抽象的なのは嫌いなんだけど」 「甘い匂いで誘って、誘って、近付いたものには制裁を」 「そりゃ姉様だわ」 「でしょ」 「でもなんでそう思ったわけなの今更」 「なんでだろ、わかんないの」 「というかお前はなんで此処に居るの早く帰れよ」 「いーやーよー」 「暑苦しいんだよその格好!別珍とかやめてくれる!?」 「レディは自分の美貌を引き立たせるために呼吸困難になるくらいコルセットを締め上げるのよ!」 「それとこれはちげえだろ!此処で呼吸困難になっても俺日向に出すからな!」 「やだ日焼け止め塗りなおさないと…日焼けの後って何がいいんだか」 「お前は白いから焼けたら絶対痛そう」 「その前に熱射病になって倒れるわ」 「やっぱお前、バス乗って帰れ」 麻多兄妹の会話 PR この記事にコメントする
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