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TW2の麻多さん家の日記帳だったもの。 TW4の目黒さんとか麻多ちゃんとか花楯くんのあれこれ。
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※注! アンオフィシャルたっぷりの背後の趣味わんさかの文章です。
     尚、この話を銀雨内に持ち込むことはありません。苦手な方は見ないこと薦めます。





…まるで頭を鈍器で殴られたような感覚だった。

「私、そろそろ死ぬかもしれない」

蝉の声が煩かったのに、何も聞こえなくなった。
陶器のように白くまでは行かず、小麦色には遠い恐ろしく白い肌。
細く女性らしい指も手も習い事と勉強で痣や傷だらけ。
布団の中にいても尚身動きしないその身体は、まるで芸術品のように美しかった。

「なんで?」
「…人によって作られたヒトなんてものは、何もできやしないのさ」

彼女は外を見つめた。
「太陽は日光を生む。しかし私には何もできないのだよ。子を産むことさえ、ただの痛みを孕み続けることでしかない」
「…だから、あの子が、あの人が、嫌いなんだね」
こくりと頷けば、彼女は目を伏せた。それでも視線は外であった。
「この肉体が、朽ちて行くのを感じるんだよ。幼い頃は、何にも思わなかったのに。怪我してもすぐに治り、痛いのなんて感じなかった」
「…それは、思い込みだと思うよ」
「違う。違うんだ。昔はそうだった。でも、年齢が進むに連れて痛くなってきたんだ。思い込みでな、抑えてきたがもう無理なんだ」
彼女は浴衣の裾をまくりあげ、すっと腕を見せる。痣が、いっぱいだった。
「どうしようもなく、人に近くなってしまった。それ故に、痛みは大きすぎて体が耐えられないんだ」
「…禁忌って、奴?」
「それに、近いな。きっと私の体は、細胞が死に始めている」
これまで生きていたのが、不思議なくらいだと彼女は呟いた。
「…私は、あの人の代用品。だからこの名前なんだ。依り代。ただの代わりさ」
そう彼女は、目を開いてこっちを向いた。嗚呼顔が青く白い。

「…私は、母様の細胞から作られた、ただのヒトだよ」

嗚呼何故この人は、何故こんなにも優しい顔をして、何故こんなにも哀しい表情をするのだろうか。
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あいう
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非公開
自己紹介:
TW2の麻多さん家の日記帳だったもの。
TW4のみんなのあれこれ綴るスクラップブックとか。
もれなくアンオフィシャルもあるよ。

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