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TW2の麻多さん家の日記帳だったもの。 TW4の目黒さんとか麻多ちゃんとか花楯くんのあれこれ。
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昨日、依夜の手をひいて、誘われていたファッションショーを見に行った。




俺自身、被服のことなんて全然わかんないし、不器用だから針仕事なんてできない。
ミシンでかたかた動かすことができても、手作業で布を縫うことは無理。


だからこそ、すごいとは思ったけど、むしろすごすぎて何がなんだかわかんなかったのが、現実。


見終わって、依夜にデザイン画を見て来いと言うと兄さんが来た。
「どう?僕色に染めた洋服は」
「最悪だね」
「最高の褒め言葉どうも」
そう厭らしく笑った兄さんはすごく嬉しそうだったが、目は笑っていなかった。
これはあの人独特の、表情だが、いつ見ても慣れないし好きになれない。

「…留学したと思ったら、こんな所で勉強してたんですか」
「いいでしょ、僕のやりたい事なんだから。僕は依とは違うんだから」
「姉さんは、姉さんなりに、好きな事、やってます」
「へぇ、あの木偶に好きな事あったんだ?」
「ええ、今は調理師目指して頑張ってますよ」
「ふぅん」

興味なさそうに兄さんはそっぽを向く。
目をきらきらと輝かせ、子供のように(とは言ってもまだ子供だけれど)はしゃぐ依夜を見ていた。
「…依夜は、何も変わらないね」
「大切な人ができてから、あいつは変わりましたよ」
「ううん、変わってないよ。なぁんにも」


「心の内側のまっくろな部分は、何も変わっていないよ」

くすくすくすと笑う兄さんも、何も変わってはいない。


「ああそうだ、早く処分しなきゃ」
裁ちバサミを片手に、兄さんはゆらりと動き始める。
ファッションショーに使われていた服をトルソーに巻いてる人たちを下がらせ、ハサミを、振りかざした。

ざーく

ざーく

しゃん


まだ会場にいた人たちは驚きの声を出して、ざわめき始める。
その中には、唖然とした依夜もいた。


「このままにしたら、洋服は汚れてしまう。人によってね。だから、僕は汚される前に自分で壊すんだ」

にこり、と笑ったその顔は、まさに麻多の子の表情だった。
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あいう
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TW2の麻多さん家の日記帳だったもの。
TW4のみんなのあれこれ綴るスクラップブックとか。
もれなくアンオフィシャルもあるよ。

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