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兄の部屋は物が多い
それこそ部屋に火がつけば全て燃えてしまうかのように しかし物が溢れかえるような感じではなく、地面から天井まできっちり物が収まっている感じだ。 例えるなら、匣。 そう、兄はこの匣の中で本を読み、眠り、朝を迎える。 怖くないのか、と聞いてみた。 何が、と返され私は窮屈で怖くないのか、と返した。 兄は窮屈で物がある方が自分の空っぽの心を埋めてくれる気がするんだ、と答えた。 兄によく似た男の部屋は酷く殺風景で必要最低限のものしかおいてなくて逆に虚しさを感じた。 私はそう、と言って兄の部屋を出ていった。 あの部屋は、傾いていて今にも崩れそうだから 嫌いだ。 PR この記事にコメントする
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