月の呪縛

もしもの話

貴方の負担に私が入ってるのだとしたら。

それで私が貴方を縛っているのならば。
私はその茨を解き放ち、貴方が飛べるように蜜を出し、癒してあげたい。


あの時言った言葉が、貴方自身を縛っているというのなら、私は。


そんな言葉の約束は、いらない。

桃色季節風。

段々と季節が冬に近付いてきて普通に寒いのよね。
セーターとか冬物をそろそろ出さなきゃいけないかしら。
コートとかまだ去年の着れるだろうし…。
そもそもコートって高いからなかなか買えないのよね。兄様方が買ってくれたりはするけれど。
これ！っていうものになかなか会えないから大事にしなくちゃ。
サックスのコートってあんまり売られないし、滅多に出会えないから。
あ、でも紺のコートはあったら欲しいかも。

今度一緒にデートでも行って見繕ってもらおうかしら。
きっとあの人は何でも似合うって言うだろうけど、それが一番困るけど嬉しくもあるのよ、ね。


あ、称号考えなくちゃ、ね。
「蒼き薔薇は蝶を連れて歩く」とか…ちょっといまいち。
「永遠に幼い蒼き…これなんていうパロ。
……考えておかなきゃね。

愛してるを貴方だけに！

また一つ大人になり、

また一つ子供を卒業して、

また一つ貴方に近付いて、

また一つ私は年を取りました。


こういう言い方は語弊があるとは思うけれど。

あの人からの愛情は私のもので、
私の大きな愛情は貴方だけのもの。


そう大きく感じた日で、私とあの人を繋ぐ鎖が増えた日でした。

所詮私も**の子

そう話してて思った。


やっぱり自分も、姉達と血を分けた、家族、だと。

ぽろぽろ

だめ、


ないてしまっては


ぽろぽろ、


ぽろぽろ。



貴方の傍に、ただ笑顔でいたいのに。