答えは聞かないよ。

それでもまだ支えてろと、言うのか。
別にいいんじゃね。

「姉様、姉様ー」

「あー？何だ夜月。」

「俺、学園祭の黙示録…つーかバトロワ出てもいいよね！」

「……いいんじゃね？俺は知らん。」

「その間は何ですか姉様。何か問題でも。」

「あー、いや、あー、その。姉様兄様方達が煩いだろうなー、と。」

「あ、そうだね。まあ、俺が姉様になればいいんじゃない？」

「それは俺にバトロワ出るなと言ってるようなものか」

「いや？バトロワ出るだけでいいんじゃない？学園祭、行くの？」

「行くに決まっているだろう。祭だぞ祭。」

「そりゃそーですよねー。」

「まあ、普段から近付くなって言ってるから…大丈夫だとは思うが。」

「多くの人が出入りするから心配ではあるよねー…。」

「とばっちりを受けるのが妹君だからな…それも避けたい…。」

「だったら俺出ないほうがいい？」

「いや、妹君も出るから結局は同じだ。」

「溺愛してんもんね、兄様方……いざとなったら、引きこもってもらうしかないよね。」

「……それは、相手先にずっといろと、という事だな…。」

「…まあそん時はそん時で。俺も護るから。」

「当たり前だろう。妹を護るのは、兄の務めだ」

「姉様も、でしょ。」

「ああ。いざとなったら、黒燐蟲達を使うさ。」

「期待してるよ、俺は姉様にしかなれないけど」

「私もお前に期待してるぞ。あちらは、私というお前がいれば、油断するからな。」

「あいよ。今度、着物と浴衣出しておくからちゃんと着てね、あゆ姉様の生地の餌食にされるから。」

「むぅ……頑張る……」