× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 そんなのは俺は知らない。 あくまで“夜月”は知らないだけで。 **月、*日、*曜日、晴れ。 種を植えた。何の種かは知らない。 けれど**が一生懸命植えてるものだから、俺も手伝ってみた。 一生懸命、小さな白い手で、土を掘って、爪と肉の間に土を入れて、掘るものだから。 その後、俺と**は、怒られるのを、「汚い」という罵声のみで許された。 **月、**日、*曜日、雨。 久しぶりの大雨で、外に出れなくなった。つまらない。 けれど**は傘も差さず、外に出て、この前種を植えた鉢を気にしていた。 気になって俺も出てみたら、まるで**が泣いているような姿が見えた。 その後、俺と**は、怒られるのを、俺が受けた二回の平手打ちと「***が」という言葉で許された。 **月、**日、*曜日、天気不明。 今日は晴れたり、曇ったり、雨が降ったり。天気はわからない。 最近**の姿が見えないのが、不思議と怖かった。 「**は?」と聞いたら、視線を逸らされ、何も答えてはくれなかった。 気分じゃなかったので、**が植えた種に水をあげるのはしなかった。 **月、**日、*曜日、晴れ。 **が燃えていた。あつい、あつい、って言ってるのに、誰も**を出してくれなかった。 外に追い出されたので、**が燃やされた証拠の煙を見ると、棺桶があがっていくのが見えた。 あれはなんだったんだろう。気になって、しょうがなかった。 その日から、**の姿は見なくなった。そこでようやく気づく俺は愚か。 **は死んだのだと。 **月、**日、*曜日、快晴。 青空の下、**が植えた種から花が咲いた。 何の花かは知らないけれど、白い、小さな花が咲いた。 水は、記憶上、あんまりあげた覚えがない。 そういう、花だったのだろう。恐らく。 今日も綺麗に、お花は咲いていて、いつかは散り行くのだろう。多分、恐らく、きっと。 (そこでメモは途切れている。途中、わざと塗り潰したかのような後がいっぱいあった) PR この記事にコメントする
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