× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 別に俺は気にしちゃいないけど。 「聞いた?母君様が連れてきた子」 「男の子でしょう?でもあれは14の子とそっくりね。何処かの分家から引き取ったのかしら」 「施設から連れてきたんですって。分家が気味悪がって預けたのを知らなくて、見に行ったら母君様のお気に入り」 「まあ」 「所で、夜の申し子様は如何?」 「如何も何も、あれは全く駄目。感情なんて全くといっていい程出さないし、死人のような顔してるし…気味が悪い」 「そうね。心を見透かしたような事も言うし」 「でも母君様の唯一の血縁者だから、甘えさせてもらってるんでしょう?連れてきた子とは大違いね」 「まああちらは確か14の子の代わりとして働くみたいだから…しょうがないわよ」 「それが14の子の代わり…14の子の14として来たさだめって奴かしらね」 「しょうがないわよねえ」 「しょうがないしょうがない」 「でも、色々と考えると私達もなんでこの家に入ったのかしらね?」 「さあ?お給料がいいからかしら」 「それにちゃんとやれば三食付いてて、たまにおやつ付きだものね」 「お昼寝もね」 「ふふ」 「でもやっぱり疲れるわよね、ずっとこの家にいなきゃいけないし…礼儀とかも正さないといけないし」 「ね。母君様の機嫌を損ねないようにするのは当然、あの14の子にまで…」 「だって、母君様の大事な大事な子ですもの。当たり前でしょう」 「それはそうだけど…納得がいかないわ」 「変に機嫌が悪いと、どちらも首を刎ねる癖、どうにかならないかしら」 「処理する私達の身にもなってほしいわ」 「まあ、それが理由で外には出れないんだけど」 「最近は14の子も手伝ってくれるからいいんだけどね」 「そろそろ戻らないと母君様に怒られてしまうわね」 「あと14の子にもね」 「この会話、誰かに聞かれてなければいいけど」 「知らないの?この家には至る所に盗聴装置…って言っちゃ言い方は悪いけど、あるみたいよ?」 「本当?聞かれていたらどうしよう・・・!首を刎ねられちゃうわ・・・!」 「そりゃ首を刎ねられるだろうね」 「!」 「首を刎ねられろよ」 ごとん、と2人位の首が下に落ちた 「何も鎌や鞭じゃなくても、切ろうと思えば何でも切れるんだよ。よくやってくれたね」 「はい、夜月様」 「別に俺は14の子の代わりだから敬称つけなくてもいいのに」 「いいえ、麻多の子じゃないと言えど、貴方様は麻多の子です」 「ありがとうね?そうそう、これ片付けておいて」 「かしこまりました」 君はね、あの子に似ているし俺を裏切らないから大好きだよ。 あの子の次の次にね! 愛情の裏の裏の裏の憎しみ 笑顔で扱き使った後、ボロ雑巾のように君を捨てるんだ だって君が憎いから あの子に似ている、君が憎いから! PR この記事にコメントする
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