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今日から兄のカウントダウンな気がする
あと3週間したら兄はきっと酷いことになってると思う 兄はぼろぼろなのだ 誕生日が嫌いで嫌いで、日が近づくにつれて兄はいつもの減らず口が減る気持ち悪くなる 死ぬなら誕生日、とぼやく兄 死ぬなら早く死ねばいいじゃないかと言えるはずもなく 兄の部屋が、日が進むにつれて酷くなる前に、 感染してしまう前に、 私は兄の部屋の襖を閉じた 兄を守るように、閉じ込めるように PR
兄の部屋は物が多い
それこそ部屋に火がつけば全て燃えてしまうかのように しかし物が溢れかえるような感じではなく、地面から天井まできっちり物が収まっている感じだ。 例えるなら、匣。 そう、兄はこの匣の中で本を読み、眠り、朝を迎える。 怖くないのか、と聞いてみた。 何が、と返され私は窮屈で怖くないのか、と返した。 兄は窮屈で物がある方が自分の空っぽの心を埋めてくれる気がするんだ、と答えた。 兄によく似た男の部屋は酷く殺風景で必要最低限のものしかおいてなくて逆に虚しさを感じた。 私はそう、と言って兄の部屋を出ていった。 あの部屋は、傾いていて今にも崩れそうだから 嫌いだ。 縁日などで出る出店のものは何故か美味しく見えてしまうのがいいものだ。 特に、ふらりと立ち寄った日になんかは小腹やらも空いているから余計に。 ふと立ち止まれば透明なガラス瓶にたくさん詰められた飴玉が目に入る。 確か名前があったはずなのに思い出せ出せなくて、ビー玉、と呼んでしまう。 実家にまた暫く帰ってきた妹は、透明のガラス瓶いっぱいに入った飴を持って縁側に寝転がりこのビー玉のような飴を1つ摘まんで陽に透かして食べるのが好みなのだ、と言っていた気がする。 それの中身がビー玉ではなく、たまに様々な色をした金太郎飴になる時は少し不機嫌気味だが。 「これ、ください。」 言われた金額の通り、小銭を渡すと丁寧に紙袋に入れてくれた。 「気をつけて持ち帰りなよ。昔、瓶を落として割って大泣きした女の子がいたからねえ。」 「…これでも、男ですけどね。」 「おやそうかい。美人だったからてっきり…」 「ありがとうございます。」 そう会話をし、別れを告げてその出店を後にする。 「本当、嫌味ったらしいったらありゃしない」 その大泣きした女の子、昔あの子がやったことだよ。 割れた瓶を、俺はジッと見つめて薄ら笑みを浮かべていた。 あの子は大泣きして、飴が、飴が、と泣き続け、 店員は中からやってきて箒とちりとりで素早く片付けた。 それを遠くから見て、まるで人事かのようにくだらないと呟いていた。 「本当、くだらないや」 食べ終わった後の空き瓶はきっと叩きつけられるだけ。 「俺、生物って苦手じゃないけど嫌いなの」 「それを俺に言ってどーすんだ」 「そんなの俺の勝手でしょ、好きにすれば」 「正確には生物の遺伝子だとかが嫌いなの。あんなの、どうなるとかこうなるとかそういうもんじゃないでしょって。計算された美なんて美ではないよ」 「 美ってお前は何を言ってんだ、人間に綺麗も汚いもあるか」 「そうだね、美じゃなくて人間って言い換えればいいのかな、俺って天才」 「キチガイの間違いだろ」「褒め言葉ありがとう」 「人間なんてすべて偶然でできてるのにね、子宮内で卵子がたったいくつかの精子と出会う確率なんて何億分の1なのに、必ず、とか優性だとか劣性だとかそういうの嫌いを通り越して吐き気がするよ」 「そのくせに保健体育とか人を合法で解剖できるのいいよねとか言ってんじゃねえか」 「あれは完成されたものだからいいのさ。未完成のものを決めつけるのは質が悪い」 「お前の方が質が悪ぃけどな」 「そんなの、今に始まったことじゃないでしょ」 「それもそうだな」 夜月が唯一できない強化とか考えてみた
さみしい
なんて言ったら撫でてくれる?抱きしめてくれる? 雨のせい そう、 雨のせいだから さみしいだなんて つらいだなんて 思ってしまうのよ ねえ、ダーリン? |