とある医者の戯言

注 アンオフィシャル成分を含みます。
　　苦手な方や嫌悪する方は読まない事をお薦めします。
　　尚、閲覧後の苦情等は受け付けておりません。

ケース１/TYPE:A

「最近は抑えられてる？」
「抑えられてない、壊してばっか」
「そうかい。仕事は？」
「一応順調。ぼちぼちと仕事貰ってる」
「メディアに出たら知らせてよ。見るから」
「そんな暇あるなら自分のこと気にすれば」
「見つからないだけだよ」
「そ」
「足の裏、平気？」
「…平気じゃないけど、つけられたもんだから」
「見せて。……あーこれは酷い」
「やりすぎたって思ってる」
「あんまり触るもんじゃないからねソレは、つけるものでもないけど」
「言うならアイツに言って。あたしの所為じゃない」
「そうだね、言っておく」
「言わないくせに」
「そうだね」


ケース２/TYPE:C

「やあ」
「何しにきたの」
「君は昔から過激だね」
「近くに居る人間で俺のことを知ってるのはあんただけだからね」
「そうピリピリしないでくれるかな、カウンセリングなだけなんだから」
「話もしたくない程なんだよわかれよ」
「だったら君は逃げるでしょ？」
「…」
「最近はどう？抑えられてるの」
「抑えられてたら傷増えてるわけないでしょ」
「こりゃまた酷い」
「抑えられてたらあんたのとこなんて来ない」
「少しは信用してもらえてるのかな」
「さあ」
「他には？」
「…本の読み手が、本の中の登場人物に恋をした」
「ん？」
「読み手が登場人物に恋をしたってどういうことだと思う？」
「さあ？」
「話はおしまい、帰る」
「またね」


ケース３/TYPE:B

「最近はどう？」
「ふつー」
「へえ、何も変わりないと」
「あ、でも最近ずっと寂しいかも」
「へえ」
「待ってるのって、辛いのね。それをずっとしてるあの人って結構すごい」
「待てないの？」
「どちらかと言えば。寂しがり屋で死んでしまうし、眠れないし」
「お薬出そうか？」
「結構。愛に生きてる以上、愛で死ぬのも悪くないわ」
「一途なのはいいね」
「そういう貴方は何かないの？一途になれるもの」
「んー…無い、かなあ」
「死ぬ前には見つかるといいわね」


ケース４/TYPE:D

「何年ぶり？」
「軽く6年とか？」
「相変わらず？」
「うん」
「お外ぐるぐる？」
「うん」
「今度作品見せてよ」
「やーだ」
「意地悪ー」
「実費で個展見に来れば見せてあげるー」
「見に来る意味ある？」
「うんあるよ。僕の裏方に非公開のを見せてあげる」
「おお楽しみ」
「あのねー、アイツが嫌で嫌で憎くて憎くてしょうがないんだけどどうすればいい？」
「唐突だね」
「今思い出したの」
「うーん、喧嘩したら？」
「お母さんに怒られるのやだ」
「こっそりすればいいのに」
「いつも派手なものになるの。真剣持ち出すから騒がれるの」
「へえ見てみたい」
「やめときな。殺されるから。僕かアイツに」
「そりゃ怖い。今度ビデオに撮って見せてよ」
「僕やり方わかんない。誰か撮ってたらね」
「そうしておいてよ」