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天気が悪いのか、頭痛が鳴り終わる余地さえない。
もう時間がない。 時間が 時間が 飲み込まれてしまう。 誰でもいい 早く頭痛を治すために頭を割ってくれ。 PR 人が倒れた。 辺り一面に紅を広げ、止まることを知らない。 駆け寄って体を揺らすが反応は来ず。 うつ伏せの体をひっくり返し、顔を見れば血など通っておらずの青。 嗚呼生きて。どうか、と願えども人が起き上がる様子などなく。 よく見ればこの顔は、 縁日などで出る出店のものは何故か美味しく見えてしまうのがいいものだ。 特に、ふらりと立ち寄った日になんかは小腹やらも空いているから余計に。 ふと立ち止まれば透明なガラス瓶にたくさん詰められた飴玉が目に入る。 確か名前があったはずなのに思い出せ出せなくて、ビー玉、と呼んでしまう。 実家にまた暫く帰ってきた妹は、透明のガラス瓶いっぱいに入った飴を持って縁側に寝転がりこのビー玉のような飴を1つ摘まんで陽に透かして食べるのが好みなのだ、と言っていた気がする。 それの中身がビー玉ではなく、たまに様々な色をした金太郎飴になる時は少し不機嫌気味だが。 「これ、ください。」 言われた金額の通り、小銭を渡すと丁寧に紙袋に入れてくれた。 「気をつけて持ち帰りなよ。昔、瓶を落として割って大泣きした女の子がいたからねえ。」 「…これでも、男ですけどね。」 「おやそうかい。美人だったからてっきり…」 「ありがとうございます。」 そう会話をし、別れを告げてその出店を後にする。 「本当、嫌味ったらしいったらありゃしない」 その大泣きした女の子、昔あの子がやったことだよ。 割れた瓶を、俺はジッと見つめて薄ら笑みを浮かべていた。 あの子は大泣きして、飴が、飴が、と泣き続け、 店員は中からやってきて箒とちりとりで素早く片付けた。 それを遠くから見て、まるで人事かのようにくだらないと呟いていた。 「本当、くだらないや」 食べ終わった後の空き瓶はきっと叩きつけられるだけ。 「あたくしは許さなくてよ、」 その女性はその顔には汗1つかかずに冷ややかな顔で男性を見つめていた。 いつもの弱弱しい彼女はおらず、真剣な瞳でその人を見つめていた。 「それでも貴方を愛する気持ちは収まらないし、離れるつもりもないわ」 静かに起き上がる彼女はやつれ、乱れた様子で立ち上がった。 「…あたくしは、ずっと信じていたのですよ…?その酬いが仇で返されるなんて…」 裏切り者、 そう聞こえた時には乾いた音が響いた。 なぁんだ ただの夫婦喧嘩か。 ※ちょっぴりホラー。闇夜組もちょっぴり。 酷い倦怠感と息苦しさに襲われ、恐る恐る目を開けた。 自分の腹の上で誰かが乗っかり、自分の首を絞めているじゃあないか。 誰、と言うにも首を絞められる感覚で声も出ず呼吸だけが通り抜ける。 金縛り、と思った時点で体は指くらいしか動かなくて唸ることしか出来ず。 腹の上に乗っている誰かを幻覚か、と思っても恐らくこれはゴーストとかの類。 イグニッションができるならもうとっくにできてるんだろうからこれはゴーストとは違う霊だ。 「断末魔の瞳」で視る前に、 |